映像出力ケーブルで画像比較(PS2)

　プレイステーションなどのゲーム機には、さまざまな映像出力ケーブルがあります。 一般的には、デフォルトで付属するコンポジットケーブルを使用して映像出力をしていると思います。 ここでは代表的な映像出力ケーブルを紹介し、コンポジットケーブルとS端子ケーブルとの画質を比べてみることにします。

映像出力ケーブルの種類

コンポジット出力 画質△

　輝度信号(Y)と色信号(C)が混合して出入力される、いわゆるY/C複合タイプ。 コンポジット入力端子は、今のテレビならほぼ確実に付いています。 プレイステーションを買うと、このケーブルが同梱されています。

S出力 画質○

　輝度信号(Y)と色信号(C)が分離して出入力される、いわゆるY/C分離タイプ。 S入力端子は、今時の標準的なテレビなら大体付いています。

コンポーネント出力 画質◎

　輝度信号(Y)と、色信号がB-Y色差信号Cb(Pb)・R-Y色差信号Cr(Pr)に分離され出入力される。 したがってケーブルは3本になる。コンポーネント入力端子は、高級なテレビに付いていることが多いです。

D出力 画質◎

　出入力方式はコンポーネント方式と同じであるが、ケーブルは1本にまとめられている。画質はコンポーネントとほぼ同じになる。 D入力端子は、最新のテレビに付いていることが多いです。

　この他にもRF出力(画質×)、RGB出力(画質◎)がありますが、一般的ではありませんので割愛します。

画像比較1

　筆者所有のテレビにはS端子入力が付いていたので、PS用S端子ケーブル(\3,000)を買って、デフォルトで付属するコンポジットケーブルと画質を比べてみました。 ソースは「みんなのGOLF3」を使用し、デジカメで撮影しました。

• コンポジットケーブル
• S端子ケーブル

　両者を比べて特に目に付くのは、文字の違いでしょう。コンポジットケーブルの画像は文字が潰れて見難いですが、 S端子ケーブルの画像は文字の輪郭がくっきりして、文字が見やすいと思います。 他にも、ナナコの服装・遠くに見える富士山・ティーの芝目・桜などの樹木類などが明らかに違うと分かると思います。 全般的に言えるのは、コンポジットケーブルは輪郭がぼやけていて、S端子ケーブルは輪郭がシャープだということです。

　筆者としては、1度S端子ケーブルの画質を味わったらコンポジットケーブルに戻れないほど、S端子ケーブルの画質の方が優れていると感じます。 正直、ケーブル一本でここまで変わるとは思っていなかったので、メモ代わりに紹介しました。